2016-07-12 ふしぎな鈴 童話 朝顔のエスカレーター 9 おとうさんがなくなってから、百 日がすぎました。 かなの村に、初雪が降りました。 初めちらちらふっていた雪も、い つの間にかぼたん雪にかわりました。 雪をみているうちに、かなは黄金 色の鳥がおいていった、黒い種の ことをふと思いだしました。 かなは机の奥から黒い種をだし、 そっと手にのせました。 すると…。 「リーン、リーン、コロンころん」 「リーン、リーン、コロンころん」 どこからか鈴の音が聞こえてきま した。 つづく