竜神になった三郎


   竜神になった三郎 1


たてしな山のふもとに、小さな村
がありました。
あっちをむいても、こっちをむい
ても、山・やま・山。
さるやりす、かもしかや熊も住ん
でいる、山深い村でした。



その村に、太郎・次郎・三郎という、
三人の男の子が、仲良く暮らしてい
ました。
「太郎さと次郎さは、元気がいいのぅ。
いたずらもよくするし」
「それにくらべ、末っ子の三郎ちゃは、
おとなしいのぅ。誰ににたのじゃろ」


        つづく



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