竜の姿をみた少女16
大きな、美しい竜でした。
「わぁ、竜だぁー!!しらかば湖には、竜が
いたんだぁ」
かなは、びっくりして大声でさけびました。
竜は、だんだんに近づいてきます。
「わしは、大昔、たてしな山のふもとに住ん
でいた三郎じゃ。
わしは、この村が大好きじゃ。
だから、ときどきここへ遊びにくる。おまえ
とも、何度か話をしたのぅ。わしは、さっき
のじいさんじゃ」
「さっきのおじいさん?」
「そう、さっきのじいさんじゃ。わしは、諏
訪湖に住んでいる竜神じゃ」
そういうと、竜はどこかへきえてしまいました。
かわりに、さっきのおじいさんが、にこにこ
しながら近づいてきました。
つづく
童話「竜の姿をみた少女」は、童話「竜神
になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」に
収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727