竜の姿をみた少女17
「わしは、諏訪地方を守っている竜神じゃ。
今日は、かなに竜の姿をみせてあげようと
思って、諏訪湖からやってきたのじゃ」
「私のために、わざわざ?」
「そう、わざわざきたのじゃ。かなに会い
たいと思ってのぅ」
「おじいさん。美しい竜をみせていただき
ありがとうございました。
竜があらわれた時は、びっくりしました。
竜って、ほんとうにいるんですね」
「ああ、いるとも。大昔は、どの人も、か
なのように、心が美しかった。
疑うことを知らない、むじゃきな人ばかり
だったのじゃ。だから、竜の姿をみること
ができた。神様とも、お話をすることがで
きたのだよ」
「えっ、神様とも、お話ができたの?」
つづく
童話「竜の姿をみた少女」は、童話「竜神
になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」に
収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727