竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女20


「おじいさん。最後は、どんな色になるの」
「最後の色か。かなは、いろいろなことに
興味があるのだね」
「とうちゃんに、竜のことを話してあげよ
うと思って」



「きびしい修行を、何万年と続けると、体
の色が真っ白になるのじゃ。
わしも、しっかり修行をして、純白色の美
しい竜になりたいと思っている」
「竜の世界も、大変なんですね」
「人間の世界と同じじゃ」
おじいさんは、笑いながらそういいました。



その時、「ぴゅぅー」と、涼しい風が吹いて
きました。
「かな。この風は、だれが吹いているか、知
っているかな」
「だれが吹いているの?」
「竜が吹いているのじゃ」


つづく



童話「竜の姿をみた少女」は、童話「竜神
になった三郎」の続編。


童話「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」に
収録されています。



    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



     ビーケーワン

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