2016-12-14 竜神になった三郎 童話 竜神になった三郎 11 「三郎さん、ご苦労さま。疲れた でしょ」 仕事から帰ると、妻はやさしく三 郎を迎えてくれます。 三郎は妻の笑顔をみると、一日の 疲れがふきとぶような気がしました。 三郎の妻は、姿が美しいだけでな く、心のやさしい人でした。 その上働き者だったのです。 掃除も洗濯も、料理もはたおりも、 とても上手でした。 「すこしゆっくり休んだらどうだい」 三郎が心配するほど、妻はよく働 きました。 つづく