竜神になった三郎


   竜神になった三郎9


一年が過ぎました。
山の木々が、赤や黄色に紅葉し始
めた頃、三郎と娘は、夫婦になり
ました。
夫婦になった二人は、仲むつまじ
く暮らしました。



「三郎さん、ご苦労さま。疲れた
でしょ」
仕事から帰ると、妻はやさしく三
郎を迎えてくれます。
三郎は妻の笑顔をみると、一日の
疲れがふっとぶような気がしました。



三郎の妻は、姿が美しいだけでな
く、心の優しい人でした。
その上働き者だったのです。
掃除も洗濯も、料理もはたおりも
とても上手でした。
「すこしゆっくり休んだらどうだい」
三郎が心配するほど、妻はよく働
きました。


            つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091214#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
御柱祭」にあわせ、「鳥影社」か
ら発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞いた話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、童話集「竜の姿をみた少女」
が、「鳥影社」から発行されます。
近日中に発売の予定。



「アマゾン」では、予約注文が始ま
りました。15日発売の予定。
小学生のみなさんに、ぜひ読んでい
ただきたいと思います。