2017-01-14 福寿草になった少女 童話 福寿草になった少女 2 しかし、長者には、たった一つない ものがありました。 子宝です。 長者夫婦は、人がうらやむほど、仲 の良い夫婦でした。 しかし、なぜかこどもが授かりません。 「明神さま、どうかわしらに、元気 なこどもをお授けください」 そういって、二人は明神さまに朝晩 お願いしていました。 二人はこどもが大好きです。 「長者さま、あそぼ」 「おくさま、あやとりしましょ」 夕方になると、近所のこどもたちが 遊びにきます。 つづく