竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 10


「今まで、こんな苦しい目にあっ
たことは一度もない。どうなって
しまうのか」



すると、船頭が。
「長い間、このあたりを船で通っ
ているが、こんないやな目にあっ
たことは一度もない。船が沈まな
ければ、雷が落ちるだろう。



神様の助けがあれば、南の海に漂
着できると思うが。あなたを船に
乗せたばかりに、こんなことにな
ってしまうなんて・・・」
船頭は、泣きだしました。


          つづく