竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 13


三四日、順風が吹き、船を陸地に
つけることができました。
船頭が浜をみると、そこは播磨の
明石の海岸でした。
大納言は、南海の浜に吹き寄せら
れたのだろうと思い、しょんぼり
しています。



一緒に船に乗っていた家来が、国
府に告げると、国司の播磨の守が、
見舞いにきました。
大納言は起き上がることもできず、
船底に寝ています。


         つづく