井戸で鳴く黄金色のにわとり


井戸で鳴く黄金色のにわとり 15


大島城は、たちまち織田軍にとり
かこまれてしまいました。
「みなのもの、矢の先に火をつけ、
城をいよー」
織田の大将・信忠が、大声でさけ
んでいます。



「びゅーん」
「ばしっ」
「びゅーん」
「びゅーん」
「ばしゃ、ばしっ」



織田の兵士たちは、矢の先に火を
つけ、城にむかっていっせいに矢
をはなちました。
火のついた矢が、数千本城にむか
ってとんできます。


        つづく