2018-12-03 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 竹取物語 64 第五章 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 13 「ああ、よかった。これで、安倍 さまと結婚しなくてもいい」 かぐや姫が、笑いながらいいま した。 そして、安倍が詠んだ歌に返歌 をし、箱に入れて返しました。 名残なく燃ゆと知りせば皮衣 思ひのほかにおきて見ましを 安倍は、何もいえず家へ帰りま した。 人々は、「安倍の大臣が、火鼠 の皮衣を持って、かぐや姫の家 に行ったというが、二人は結婚 したのか。大臣は、かぐや姫の 家にいるのか」と聞きました。 つづく