女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 19


それから、一週間がすぎました。
でも、清太は帰ってきません。



「とうちゃん。清太さんは、もう
この家にもどってこないのでは。
ほんとうのことをいって」
「きよ。とうちゃんを許してほしい。
清太は、この家にはもどってこな
い。清太には、出ていってもらっ
たのだ」



「とうちゃん。清太さんが、なにか
したの」
「いや・・・清太は、なにもしない。
ただ・・・清太が・・・きよを・・・大
好きだといったからだ。結婚する
ことができない若い二人が、同じ
屋根の下で暮らすわけにはいか
ないからね」


      つづく