古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」22


天照大御神須佐之男命 2


そして、左右の髪には髪飾りを、両方の腕
には勾玉がたくさんついた八尺(やひろ)
の玉飾りを、鎧の背には千本入れの矢入れ
を、鎧の胸には五百本入れの矢入れをつけ
ました。


そして、右手に弓を持つと、弓をつきたて、
足が埋まるほど大地を強くふみならしました。
すると、あたり一面に、庭の土が粉雪のよ
うに飛び散りました。
戦う準備ができた天照大御神は、須佐之男
命がやってくるのを待ちました。


       つづく