赤い夕顔の花

[童話]赤い夕顔の花


赤い夕顔の花 18


消しても、消しても、次から次へと火の手が
あがります。
城の中は、火の海でした。
城内には、煙がもうもうとたちこめています。
家臣たちは、戦うすべもなく、安全な場所を
さがし、城内をあちこち逃げまわりました。


これ以上、城内にいると危険です。
全員焼け死んでしまいます。
盛永は、城を脱出する決心をしました。
「みなのもの、城から脱出じゃ。急いで用意
をせよ」
盛永が、家臣たちにつげました。


        つづく