竜の姿をみた少女

[童話]竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女 21


長さは、かなの身の丈の五倍以上あるでしょうか。
大きな美しい竜でした。 
「わぁ、竜だぁー! しらかば湖には、竜がいたん
だぁ」 
かなは、びっくりして大声でさけびました。
竜は、だんだんに近づいてきます。 


「わしは、大昔、たてしな山のふもとに住んでいた
三郎じゃ。わしは、この村が大好きじゃ。だから、と
きどきここへ遊びにくる。おまえとも、何度か話をし
たのぅ。わしは、さっきのじいさんじゃ」
「さっきのおじいさん?」
「そう、さっきのじいさんじゃ。わしは、諏訪湖に住
んでいる竜神じゃ」
そういうと、竜はどこかへ消えてしまいました。
 

       つづく





童話「竜の姿をみた少女」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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