女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


    女神さまとの約束 2


ちらちら降っていた雪も、いつのまにかぼたん雪
かわりました。
雪は、どんどん積もっていきます。
庭も畑も山も、雪で真っ白になりました。
そして、夕方には吹雪になりました。


その夜のことです。
「とんとん、とんとん」
だれか戸をたたいています。
「こんなにおそく、だれだろう? しかも、こんな大雪
の夜に」
長者とふくは、おもわず顔をみあわせました。
「どなたかな?」
長者が、やさしく声をかけました。 
「旅の者です。今夜泊めていただけないでしょうか」


             つづく





童話「女神さまとの約束」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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童話集「竜の姿をみた少女」の価格は、現在 1540円です。