こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ


    こんこんきつね・るみ  5


るみは、はるかむこうの南天山からきたことを、少年に
話しました。 
少年の名前は、ひろ。
ひろは、もう一年も学校を休んでいるそうです。
ひろは、おかあさんが癌で入院していることを話して
くれました。


「ひろ君、元気だして。南天山へ帰ったら、南天神社
へ行って、おかあさんが元気になるようにお願いして
あげるからね」
るみは、ひろにいいました。


南天山へ帰ったるみは、神社へ行き、ひろとおかあさ
んのことを、神様にお願いしました。


            つづく