こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ


    こんこんきつね・るみ  3


るみは大声でさけびながら、下へ下へと降りていき
ました。


どのくらいの時間がすぎたのでしょうか。
気がつくと、るみは丘の上にすわっていました。
目の前には、雪をかぶった美しい山がみえます。
あたりは一面たんぼでした。
「ここはどこだろう? 人間の国だろうか?」


るみは人間の女の子になり、人間のこどもを探して
歩きました。
やっと、一軒の家をみつけました。
その家の窓は、なぜか厚いカーテンでおおわれて
います。


            つづく