こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ


    こんこんきつね・るみ  4


「太陽がでているのに、なぜカーテンをあけないの
だろう?」
るみは、ふしぎに思いました。
玄関のチャイムをおしてみました。
しかし、誰もでてきません。
裏へまわり、家の中をそっとのぞいてみると、うす暗
い部屋の中に誰かいるようでした。


るみは「こんこん、こんこん」と、ないてみました。
すると、少年が窓から顔をだしました。
「のどがからからなの。水を飲ませてくださいな」
るみは、少年にたのみました。
「はい、お水をどうぞ」
少年は、水をさしだしました。
「見かけない顔だけど、君どこからきたの?」
少年が聞きました。


            つづく