こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ


    こんこんきつね・るみ  1


西の空のむこうには、こんこんきつねの一家が住ん
でいる「南天山」があります。
南天山には、せきやのどにきく、南天の木がたくさ
ん植えてありました。
秋になると、南天山は南天の実で真っ赤になります。


こんこんきつねのるみは、元気で明るい女の子。
おじいさん・おばあさん・両親と暮らしています。
おばあさんは、南天山一の霊力を持ったきつねで
した。
七才になったるみは、おばあさんから木の葉をお札
にかえることや、人間の女の子に変身する術を教え
てもらいました。


            つづく