[童話]お月さまの耳かざり
お月さまの耳かざり 2
細い道の両側には、かりとったばかりの黄金色の稲
が、はざにかけてありました。
はざのまわりを、赤とんぼが飛んでいます。
雲ひとつない真っ青な西の空が、だんだんにうすい
クリーム色に変わってきました。
かなとりゅうはたちどまって、西の空をじっとみていま
した。
すると、空がうすい橙色から、濃い橙色になりました。
「なんてきれいな空だろう」
みていると、もっと美しいあかね色になりました。
どの位の時間がすぎたのでしょうか。
気がつくと、あたりはだいぶ暗くなっていました。
つづく