2021-06-28 朝顔のエスカレーター 童話 [童話]朝顔のエスカレーター 朝顔のエスカレーター 1 残暑の厳しい九月五日の朝。 大好きなおとうさんが、心臓病で急になくなってしま いました。 しんきんこうそくでした。 「かな。おじいちゃんとおばあちゃんにかわいがって もらったことを、いつまでも忘れないようにね。元気で 明るく生きていくのだよ」 おとうさんはいいました。 そして、桃の実の形をした鈴を、かなにくれました。 「リーン・リーン・コロンころん」 なんともいえない良い音がします。 つづく