竜の姿をみた少女


      竜の姿をみた少女17


「そうだね。いろいろな風があるね。そよ風・涼風・
強風・突風。どの風も、わしらが吹いているのじゃ。
風だけではないぞ。雨や雪・ひょうなども、わしら
が降らすのじゃ」
「雨や雪もですか」
「そうじゃ。わしらは、雨や風を吹かせ、米や野菜
などがたくさんとれるように、人間たちに力をかし
ているのじゃ」



「おじいさん。昨夜、すごい雷がなったわ。ごろごろ
っと大きな音がして、ぴかぴかっと稲妻が光っていた。
そして、ぴしゃっというような音がして、どこかへ雷
が落ちたようだった。こわかったわ」
「雷は、こわいね。雷も、竜がやっているのじゃ」
「雷も?」


                      つづく


まだまだ続きます。
いずれ一冊の本にしたいと思います。
このつづきは、本ができた時に、公立図書館などで読ん
でいただきたいと思います。


                     
「竜の姿をみた少女」は、みほようこの二冊目の童話集・
竜神になった三郎」の続編。



竜神になった三郎」は、2004年4月、七年に一度
おこなわれる諏訪大社の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。




竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)