女神さまとの約束17
「はい。約束はちゃんと守ります」
ふくは、そう答えました。
白駒も、うれしそうに「ひひーん」とないていま
す。水たまりの中に手をいれてみると、なんとあ
たたかな湯でした。
黄金色の花は、湯の花だったのです。
ふくと白駒は、あたたかな湯に手と足をひたしま
した。ふくは、花びらを一枚とり、湯にひたしま
した。そして、花びらで、手と足をさすってみま
した。ふしぎなことに、疲れがいっぺんにとれま
した。
「白駒もさすってあげるね」
ふくは、白駒の体を、やさしくさすってあげまし
た。白駒も、たちまち元気になりました。
つづく