女神さまのとの約束


   女神さまとの約束19 
  
「とうちゃん。これが黄金色の花だよ」
「おお、これが黄金色の花か。ぴかっぴかっと
光っているね。こんな美しい花は、今までみた
ことがない」
長者は、黄金色の花をみて驚きました。



「とうちゃん。手と足を、早く湯の中へ入れて
ごらん。体が楽になるから」
長者は、手と足を湯の中へ入れました。
「とうちゃん。気持がいいでしょ」
「うーん、気持がいい。生きかえるようだ」
長者は、うっとりした顔でいいました。



ふくは、湯でひたした花びらで、長者の体をや
さしくさすってやりました。
すると、どす黒かった長者の顔が、うっすらと
ピンク色になりました。


つづく