ふしぎな鈴「ふしぎなリュック」


「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話。
一昨年九月、「鳥影社」から発行されました。


    「ふしぎな鈴」をはじめて読むかたは、
     こちらのページから、どうぞ。


      ふしぎな鈴


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu3.html  



この日記でも、「1月6日」から、連載しています。 


http://d.hatena.ne.jp/youko510/archive


     では、昨日のつづきを。


     ふしぎな鈴「ふしぎなリュック」2


「前世って、本当にあるのだろうか?」
「もし前世があるとすれば、私とかなは、どんな
間柄だったのだろう。全然知らない人だったのだ
ろうか。それとも仲の良い兄と妹だったのだろうか。
仲の良い父と娘だったのだろうか・・・。



いや、おじとめいだったのかもしれない。もしかし
たら、私とかなは仲の良い夫婦だったのかもしれな
い」
古杉先生はこの頃前世について考えることが多くな
っていました。



先生は、春休みに三浦半島へ旅行に行きました。
宝壷を訪れた時、先生はなぜかとてもなつかしい気
がしました。
「初めてきた場所なのに、なぜなつかしい気がする
のだろう?」
その時、先生は不思議に思いました。




「かなはなんて清らかな目をしているのだろう。
こんな目をした人と、いつかどこかであったことが
あるような気がする。どこであったのだろうか?」
先生はかなのことが気になってしかたがありません
でした。


つづく



ふしぎな鈴 風の神様からのおくりもの (3)