ふしぎな鈴


    「ふしぎな鈴」より


おとうさんがなくなった夜のことです。
「リーン・リーン・コロンころん」
「リーン・リーン・コロンころん」
誰が鈴をふっているのでしょうか。
どこからか鈴の音が聞こえてきました。



まっくらな部屋の中で、柱時計の上だ
けが、明るくきらきら輝いています。
よくみると、黄金色の鳥が、柱時計の
上にとまっています。
みたことのない、美しい鳥でした。




「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊
目の童話。
一昨年(2005年)九月、「鳥影社」
から発行されました。






リーン・リーン・リーン…。
500年の時をへて、心やさしい小桜姫
と現代の少女を結ぶ、美しい鈴の音が聞
こえる。
風の神様が、そっと教えてくれたお話。



      「ふしぎな鈴」 もくじ


     プロローグ

     小桜姫とふしぎな鈴

     かな生まれる

     じいちゃんとばあちゃん

     朝顔エスカレーター

     校長先生と桜の鈴

     お月さまの耳かざり

     ふしぎなリュック

     あとがき




    ふしぎな鈴


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