笛の音よ、永久にひびけ


  笛の音よ、永久にひびけ3


「ピーヒョロロ、ピーヒョロロ」
晴れた日には、森の上空を、とびがのんびり
とんでいます。
すずめ・しじゅうから・からす・おながなど
は、一年中かえでの木に遊びにきます。



りすやかもしかも、やってきます。
せみやとんぼ、かぶと虫も遊びにきます。
森の動物たちは、かえでが大好き。
かえでは、この森の人気者でした。



長い休みになると、村のこどもたちも、丘
の上へやってきます。
「じゃんけんぽん」
あいこでしょ
「もうーいいかい」
「まぁーだだよ」


                 つづく



童話「笛の音よ、永久にひびけ」は、スキー
大会の会場をつくるためにきりたおされた、
信州志賀高原の樹令200年の楓のお話。



童話「笛の音よ、永久にひびけ」は、
みほようこの四冊目の童話集「ライオンめ
ざめる」に収録されています。