白駒の池物語


  白駒の池物語18


清太は、白駒のことを、何度きよ
に話そうとしたことか。
でも、なぜか話すことができませ
んでした。
「白駒って、ふしぎな馬だな」
清太は、そう思いました。



清太にとって、何頭もの馬の世話
をすることは、つらい仕事でした。
馬にえさをやったり、馬小屋の掃
除をしたり、馬の体をブラッシン
グしたり。



時には、小川へつれて行き、大き
な馬の体を洗います。
清太は、朝から晩まで、休むひま
もなく働きました。
そんな清太を、長者はわが子のよ
うにかわいがっています。


          つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた