白駒の池物語


  白駒の池物語37


長者の家では、畑やたんぼの仕事
をする人、山の仕事をする人、蚕
を飼う人、台所の手伝いをする人
など、おおぜいの人が働いています。



「ご苦労さま」
きよは、働いている人たちに、気
軽に声をかけます。
「なくなった奥さまも、きさくな
かただったが、おじょうさまもき
さくだね」



「おじょうさまは、いつもご苦労
さまって声をかけてくれる。
そのことばを聞くと、疲れがふき
とぶね」
「おじょうさまの笑顔は、すてき
だね」



やしきで働いている人たちは、ど
の人もきよが好きでした。
一方、清太も、「清太や」「清太
や」と、みんなにかわいがられて
います。


            つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



昨日(9月11日)の分は、こちら。


   白駒の池物語36


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080911#p1




初めてこの物語を読んでくださった
かたへ


    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



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