白駒の池物語


  白駒の池物語85


しばらくすると、
「たったった」
「たったった」
どこからか、足音が聞こえてきま
した。
足音は、だんだんに近づいてきます。



「誰だろう?」
あたりをみまわしましたが、誰も
いません。
清太は、その足音から逃げるよう
に、湖のまわりを夢中で走りました。



どのくらい走ったでしょうか。
十分? いや、二十分?
清太は、力の限り走りました。
「ばたっ」
気がついた時、清太は穴に落ちて
いました。


             つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



   昨日の分は、こちら。


   白駒の池物語84


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081029#p1




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    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



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