白駒の池物語105
「じゃあ、きよさん。行きましょ
うか」
白駒は、野をこえ、里をこえ走っ
ていきます。
やっと麦草峠につきました。
「きよさん。もうすぐですよ」
白駒がいいました。
しばらく走ると、こめつが・しら
びその森がありました。
大きな木の根元には、黄緑色のこ
けがびっしりはえています。
こめつがなどの原生林をぬけると、
目の前に美しい湖があらわれました。
湖のまわりでは、もみじやななか
まどの葉が、真っ赤に紅葉してい
ます。
その姿が、湖面にうつっていました。
「きよさん。つきましたよ」
「わぁー、きれい!!
美しい湖ね。紅葉もすてき」
つづく
「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081118#p1
初めてこの物語を読んでくださった
かたへ
白駒の池物語1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1
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