明神さまの姿をみた少女5
少女が高原の頂上めざして登って
いくと、枯草の中にニ十本位松虫
草の花がさいていました。
松虫草の花は秋の日をあび、きら
きらとかがやいています。
「なんてきれいな花だろう。
兄ちゃんは松虫草の花をみて、ど
んな顔をするだろうか」
少女は松虫草の花をじっとみてい
ました。
すると、どこからか赤いちょうが
一匹まってきました。
松虫草の花の上で、赤いちょうが
羽を大きくひろげた時、少女は余
りの美しさに「あっ」と声をあげ
ました。
ちょうの羽には、大きな目玉のよ
うにみえるもようがついていたの
です。
なんとも不思議なもようでした。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081214#p1/
「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこの初めての童話集
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。
童話集「風の神様からのおくりもの」
は、信州諏訪の「風の神様」から聞
いたお話。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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