竜神になった三郎


   竜神になった三郎20


地の国では、今までみたこともな
い美しい花が、たくさん咲いてい
ました。 
その花のまわりを、赤・黄・紫・
白など、たくさんのちょうが、ひ
らひらと舞っています。



木の枝では、色あざやかな小鳥が、
チィチィと楽しそうにさえずって
いました。
三郎のまわりにいる女性は、おっ
かあのように美しい人ばかりでした。



そして、食事の時間になると、毎
日おいしい料理が、次から次へと
運ばれてきます。
地の国は、楽園そのものでした。



しかし、三郎は、毎日妻のことば
かり考えていました。
「早く家に帰りたい。おっかあは
どんなに心配しているだろう」
そう思うと、三郎は、いてもたっ
てもいられません。


            つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091225#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。

12月12日発行。



竜の姿をみた少女 (風の神様からのおくりもの)

竜の姿をみた少女 (風の神様からのおくりもの)



http://www.bk1.jp/product/03220629



小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。