古代出雲の王 大国主命


    沼河比売 17


翌朝、目をさました沼河比売は驚
きました。
「なぜ船の上にいるのだろう」と。
沼河比売は、船から脱出する機会
をじっと待ちました。



一週間後の夜。
沼河比売に仕えていた人たちが、
小さな船で助けにきました。
沼河比売は、その船にのり、故郷
の越をめざし逃げました。



沼河比売を連れもどしてこい」
大国主命は、家来たちに命じました。


     つづく