2016-06-13 ふしぎな鈴 童話 小桜姫とふしぎな鈴 12 次の日。 姫は桜の木の下へ行き、桜の鈴を 七回ふってみました。 「リーン・リーン・リーン…」 すんだ音色が、あたりにひびきわ たります。 「昨日、桜の花が話していたこと は、本当かしら?」 姫は、桜の花に話しかけました。 「こんにちは」 「……」 「私、小桜よ」 「……」 聞こえなかったのかしらと思い、姫 はもう一度鈴をふり、ゆっくり話し かけました。 つづく