2016-06-14 ふしぎな鈴 童話 小桜姫とふしぎな鈴 13 でも、桜の花は何も答えません。 姫は何度も鈴をふり、桜の花に話 しかけました。 「こんにちは。私、小桜よ」 「……?」 「はじめまして。私、小桜です」 「……小桜?」 桜の花がとまどっている様子が、 姫にもわかりました。 「桜さん、聞こえますか?」 姫は、桜の花に話しかけました。 すると、しばらくして。 「はじめ……まして……小桜姫さま。 こんなに早く…姫さまと……お話が できるなんて……うれしいわ」 「私もうれしいわ」 つづく