ふしぎな鈴


 校長先生と桜の鈴 10


「わぁ、うれしいなぁ。もしかして
…もしかして…その鈴は小桜姫さま
が大切にしていた鈴ですか?」
「どうして、かなは桜の鈴のこと
を知っているの?」
「とうちゃんがなくなる時、小桜
姫さまは二つの鈴を大切にしてい
たのだよって、話してくれたから・・・」



「そうだったのか…。かな、おとう
さんがそういったのか。この鈴はね、
小桜姫が大切にしていた桜の鈴だよ。
でも…この鈴のことは、誰にも話し
てはいけないよ。かな、この鈴をい
つまでも大切にするのだよ」
そういうと、校長先生はゆっくり丘
をくだって行きました。


      つづく