2017-03-19 竹取物語 童話 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 15 皇子は、おじいさんの歌を聞き、 歌を返しました。 我が袂今日かわければわびしさの 千種の数もわすられぬべし 二人が話をしていると、金工が六 人、庭へやってきました。 そして、一人が、文ばさみに文を はさんで訴えました。 「内匠寮(たくみづかさ)の金工、 綾部の内麻呂が申し上げます。玉 の木の枝を作るために、五穀を断 ち、毎日神仏に祈りながら、千日 あまり玉の枝の制作をしました。 つづく