竹取物語


阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 8


おじいさんは、安倍を座敷の中へ
招きいれ、お茶をすすめました。
「今度こそ、姫はこのかたと結婚
することになるだろう」
おじいさんとおばあさんは、そう
思いました。



二人は、かぐや姫が結婚もしな
いで一人でいるのをみて、心配し
います。
立派な人と結婚させようと思うの
に、「結婚するのはいや」という
ので、二人とも姫に結婚を強いる
ことができなかったのです。


        つづく