2017-04-04 竹取物語 童話 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 10 その後。 皮衣を火にくべると、めらめらと 焼けてしまいました。 「焼けてしまったから、これは偽 物ですね」 おじいさんが、安倍にいいました。 安倍は、青ざめた顔で座っています。 「ああ、よかった。これで、安倍さま と結婚しなくてもいい」 かぐや姫が、笑いながらいいました。 そして、安倍が詠んだ歌に返歌をし、 箱に入れて返しました。 名残なく燃ゆと知りせば皮衣 思ひのほかにおきて見ましを つづく