2017-04-05 竹取物語 童話 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 11 安倍は、何もいえず家へ帰りました。 人々は、「安倍の大臣が、火鼠の皮 衣を持って、かぐや姫の家に行った というが、二人は結婚したのか。大 臣は、かぐや姫の家にいるのか」と 聞きました。 ある人は、「火鼠の皮衣を火にくべ たら、めらめらと燃えてしまったと のこと。だから、かぐや姫とは結婚 しなかったようですよ」といいました。 人々は、安倍の火鼠の皮衣の話を 聞いてから、「安倍」にちなんで、「あ へなし」というようになりました。 つづく