竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 6


「翁が育てたのに、なぜ思うように
ならないのじゃ。かぐや姫を献上す
れば、翁に五位の位をあげよう」
おじいさんは、帝の言葉を聞き、喜
んで家に帰りました。


 
「帝が、かぐや姫が宮仕えをしてく
れたら、じいに五位の位をくださる
そうだ。それでも、姫は宮仕えをし
ないつもりかね」
「私は、宮仕えをするつもりはあり
ません。じいが、無理に宮仕えをさ
せるなら、私は死にます」


         つづく