竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 43


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 18


「内匠寮(たくみづかさ)の金
工、綾部の内麻呂が申し上げます。
玉の木の枝を作るために、五穀
を断ち、毎日神仏に祈りながら、
千日あまり玉の枝の制作をしま
した。


でも、くらもちの皇子から、ま
だ玉の枝の謝礼をもらっていま
せん。ちゃんと謝礼をいただき、
貧しい弟子にやりたいのです」と。


      つづく