女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 1  


次の朝。
清太は、夜が明けないうちに、
庄屋の家を去りました。
空には、星がきらきら輝いて
います。



「きよちゃん。たくさんの思い出
を、ありがとう。八年間、きよち
ゃんと暮らすことができて、ほん
とうに幸せだった。おらは、きよ
ちゃんが大好き。おらのこと、忘
れないでね。さようなら」
清太は、やしきを後にしました。


       つづく