女神さまからのおくりもの


   それぞれの思い 21


白駒は、きよとの思い出につなが
る大切な馬だったからです。
白駒の背にきよをのせて走ること
はもうないのだなと思うと、清太は
さみしく思いました。



「白駒。たくさんの楽しい思い出
をありがとう。元気で暮らすのだよ」
白駒は、何かを感じたらしく、清
太にすりよってきてあまえました。



その夜。
清太はきよのことを考えると、なか
なかねつくことができませんでした。


       つづく