女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの 1


「庄屋さま。た、大変です」
白駒の世話をしている人が、吉衛
門の部屋へとびこんできました。



「そうぞうしい。何ごとじゃ」
「白駒がいません」
「何? 白駒がいないと。いつか
らいないのだ」



「わかりません。今、馬小屋へ行
ったらいませんでした」
「白駒は、わしが大切にしている
馬だ。みんなで手分けして、白駒
を探してほしい」
吉衛門は、やしきで働いている人
たちに、お願いしました。


        つづく