明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 9


小鹿は時々たちどまり、後をふりかえっています。
どこまでも続くすすきの原を、少女は小鹿の後を
ついて足早に歩きました。
どの位歩いたのでしょうか。
少女には長い時間歩いたような気がしました。


少女は小鹿に案内されて、丘の上にある小さな
ほら穴の中へ入って行きました。
穴の中に入ってみると、中には広い部屋があり
ました。
大きなニ本のろうそくにてらされてみえたもの、
それはりりしい少年の姿でした。
少年は黒い冠をかぶり、真っ白い着物の上にこ
い緑色の上着をきていました。

   
        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、みほようこ
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。