ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   小桜姫とふしぎな鈴 2


姫が生まれた時、庭の桜が美しく咲いていたので、
「小桜」と名づけられました。
やしきの広い庭には、桜・梅・椿など、たくさんの木
が植えてあります。
その木へ、いろいろな小鳥がやってきます。


梅の花が何輪か咲き始めた春のある日。
「ホ…ホ…」
「ケキョ…、…ケキョ」
庭で小鳥が鳴いています。
「おとうさま、おとうさまー」
姫が、大声でおとうさんをよんでいます。
「おとうさま、あの鳥は何という鳥?」
「姫、うぐいすだよ。じきじょうずに鳴けるようになる
から、そこで聞いていてごらん」
おとうさんがいいました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html



「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。